やっぱり自分は年のせいか、時代小説がしっくりくる、
そのあとに続く時代小説作家が自分の中では見つからなかったが・・
舞台は九州の小藩という、藤沢周平は庄内の海坂藩 北国と九州との違いはあれ
藤沢周平の系譜につながるような作品
基本はすがすがしさが最後に残る、これは現代小説では味わえない感じだと思う。
ものがたりは
俊英と言われた豊後羽根藩の伊吹櫂蔵は役目として大阪商人の接待役をして、役目をしくじりお役御免
無頼のくらし、酒おぼれ女におぼれの生活
弟を救えなかった櫂蔵は死の際まで己を苛む、そして夜の海に沈もうとする櫂蔵に後ろからしがみつく女・・・
弟のあとをなぜか藩から出仕をうながされた櫂蔵は弟の無念を晴らすべく城にあがる・・
再起を描く作品。
読んでいて、なにか自分もまだなにかできることはあるのではと思うような気分になってるのだが
現実は仕事もピークをすぎて、こなしていくような気分なのだが・・
心が動いた作品
舛添さんもクレヨンしんちゃんなんぞ買ってなくて、こんな時代小説を読んで潔くした方がいいよ。
もちろん甘利もね